« COLLEAGUE (Painting Version) | Inicio | カリブの風はなぜぬるい? »

2004.10.02

相棒 (レリーフバージョン)

着任して初日はあいさつ程度で一日が終るものと思っていました。ところが彼女は早速「電話取ってね。」って。スペイン語ももどかしいこの日本人に。
仕事が終って最初に夕食を共にした時は、まぁテキーラを飲むこと、飲むこと。挙句の果てに「車でアパートに送ってあげる。」って言うから乗ったら、道に迷うこと、迷うこと。
初めて彼女の家で昼食に誘われた時は「出来たよ。」って呼ばれ、ダイニング・ルームへ行こうとすると、「そっちじゃない。」家の奥へ奥へ通されるもんでドキドキしたら、ただ単にテレビのある部屋へ行ってドラマを見ながら食べるって言うだけの話でした。
髪を切って、色もブロンドに染めて出勤した時、「かわいい。」って一言お世辞を言ったばかりにみんなに「かわいいって言ったよねぇ。」って言いふらすし。
とある偉いさんとケンカして「もうここでは働かない。」ってオフィスを飛び出し、しばらく欠勤したこともあります。その間、ヒゲを剃らずにいました。オフィスに帰って来た時「どうしたの?」って聞くから「●●さんへの抗議とあなたへ帰って来いのメッセージ。」って答えたら「帰って来たから明日は剃って来てね。」ってあっさり一言。
夫が亡くなってしばらく仕事を休み、復帰した日、強引に理由をつけ車でアパートまで送ってもらって、降り際「あなたは一人じゃないよ。」って言ってあげた時の笑顔。
家族がラ・セイバに遊びに来た時、何も考えず息子(当時5歳)にキスしちゃいました。息子がびっくりして彼女になつかなくなったら、ずっと「どうして?」って思っていたみたいです。
突如、言葉のナイフを投げてくる時もありました。それでこっちが気分を損ねていても、自分が犯した罪を反省するどころか、不機嫌な表情をしていることすら全く気付かず、いつもと同じように接してくる。無神経なのかどうなのか。文句を言う気持ちすら奪われてしまいます。その割にケンカはオフィスの名物でしたが。
2年間勉強したけど身に付かなかったから英語は嫌いって、スペイン語とイタリア語しか喋りません。でも、確信があります。「彼女は英語を喋られないんじゃない。喋りたくなかっただけ。」お陰で私のスペイン語は思ったより上達したと思います。
ただ、彼女の仕事には頭が下がります。魔法が使えるのなら彼女を日本に連れ帰り、日本で働く姿を見てみたい。あるいは白紙の小切手を渡して「ラ・セイバを好きに変えてごらん。」って言ってみたい。彼女なら絶対うまくやるだろうな。
訳の分からないままラ・セイバに来て仕事を始めて「相棒」が彼女だったことは、HIDEの人生において最大の幸運のうちの一つだと断言できます。
HIDEのホームページに初めて個人のことを書いています。もちろん彼女の許可は取りました。ただ条件を一つ付けられました。次の文を必ず入れること。「恋人募集中。ただし金持ちに限る。」書いたよ。でもあんた、男にフラれたこと、ないだろう?
そんな短気で勝気で自意識過剰で、でも淋しがり屋の彼女との仕事も間もなく終り、私はラ・セイバを離れます。もう、彼女との思い出は増えることがないんだなぁ。
HIDE
aibo2.jpg

|

« COLLEAGUE (Painting Version) | Inicio | カリブの風はなぜぬるい? »

Comentarios

Publicar un comentario



(Mostrado sin comentario).




TrackBack

URL del Trackback para esta entrada:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4059/1579013

Listados abajo están los enlaces de los weblogs que le referencian 相棒 (レリーフバージョン):

« COLLEAGUE (Painting Version) | Inicio | カリブの風はなぜぬるい? »