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2004.06.23

THE DAY AFTER TOMORROW

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今回は掟破りの映画批評です。まだ、見ていない人でこれから見る予定のある人は読まないで下さい。この間『カリブのぬるい風』に相応しくないって言ったのは誰だよ。
‘THE DAY AFTER TOMORROW’(以後THE DAY)を見てきました。監督は‘INDEPENDENCE DAY’(以後I' DAY)のローランド・エメリッヒ。前回は極悪宇宙人が超巨大宇宙船を操って地球にやって来て、ニューヨークを始めとする主要都市をぶっ壊していきましたが、今回は超大型低気圧がヨーロッパ、アジア、北米に発生し、ニューヨークを始めとする主要都市を水攻めにしたり、氷漬けにしたりしてしまいます。
思うに、I' DAYが作られた1990年代後半には冷戦はとうに終わり、アメリカ合衆国を攻撃する相手はもう宇宙人か未知の生物以外に考えられなかった。だからI' DAYでは人類よりはるかに優れている冷酷非道な宇宙人が、人類の常識をはるかに超えた巨大な宇宙船と超能力、科学力で攻撃してきた。
ところが現実は2001年9月11日、中央アジアの貧乏国にいたある男から指示を受けた数人のテロリストが、普通の航空機を乗っ取ってニューヨーク、ワシントンDCを攻撃し、成功してしまった。そして合衆国はそれに対して貧乏国をボコボコにしたが、悪の親玉の行方は未だに杳としてわからない。こうなるともう、地球人より勝っている宇宙人を相手に頑張って闘うぞと勇ましく立ち上がったところで、失笑を買うだけでしょう。
そこで今回の相手は低気圧。相手は天気ですから、いわば地球という天体あるいは神を相手に、人類がどう闘うかを問うたお話と言えるでしょう。さぁ、宇宙人や未知の生物、悪の親玉と違って、低気圧を退治することはできないぞ。どうするんだろう。と、思って見ていると、最後はローランド・エメリッヒらしく(最近のアメリカ映画らしく)ここからみんなどうするんだよ~って言いたくなるようなご都合主義のエンディングでした。
それからもう一点。日本映画の場合、宇宙人が来ようが怪獣が出ようが、首相が活躍するということはまずありません。せいぜい銀幕の端の方で主人公の一般人に「で、どうするのかね、キミ。」って質問するくらいです。これは仕方ないですね。戦後、ほぼ一党独裁で来ている現状、首相が活躍すればその党の応援、首相を極端に無能に描けばその党への中傷誹謗になりますから。
ところがI' DAYでもそうでしたが、政権交代が可能な合衆国では大統領が大活躍する映画は少なくありません。下手したら、大統領自らが陣頭指揮はおろか、武器弾薬を手にして相手と戦うなんてシーンまで目にすることがあります。
じゃ、THE DAYはどうだったか。恐ろしいほど無能の上、決断力もなく、かと言って人の話に耳を貸さない大統領でした。はっきり言って何もしなかった。日本語字幕がなかったため、途中まで大統領と副大統領を取り違えて見ていたくらいです。
アメリカ国民も自分達が選ぶ大統領に自信が持てなくなったのかなぁ。
そんな気持ちを抱いて、8月にはちょっとニューヨークへ行ってきます。
HIDE

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