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2004.06.14

シリン 後編

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朝食はスニッカーズ。それから服を着替え、荷物を調えます。って言っても私は何も持っていません。デジカメのみ。あとの二人はでかい懐中電灯、ヘルメット、長いロープ、なにやら金具などをリュックに詰めます。ラ・セイバを発つ前に相棒が「あなたには二人の子供がいるのよ。忘れないで。」って言ったセリフの意味が分かってきたぞ。
しばらくして地元の若者が二人やって来ました。道案内人です。その内の一人は草木を掃うため、日本でしたら銃刀法間違いなしの大きな刃物を持っています。また相棒の声がしました。出発。しばらくは浅い川を渡ったり、草むらを直登したり、技より力中心。それでも常識の範疇を歩きます。それから岩山に。岩山では刃物を持っていない方の案内人が指示する通りに手や足をかけて登ります。他の人はそれなりに登山靴のようなものを履いていますが、私はスニーカー。文字通りどうしても足を引っ張ってしまいます。
歩くこと、登ること30分。「着いた。着いた。写真だ。」と言う声。えっ?何?どこ?とキョロキョロして愕然。岩の間に小さな洞窟の入口。「これに入るの?」って聞くと当然のように「そう。」この日何度目かの相棒の声。しかし、この場所で待っているってのも何ですから入らざるを得ません。
また案内人の指示通り手足をかけ、洞窟を下ります。間もなく「あった。あった。」土器があったようです。が、素人のHIDEさんにはどれが土器やら、どれがただの平べったい石やら。ここまでは以前掘った所らしく、今日はここからもっと奥で掘ろうという魂胆らしいです。仕方なくついて行くと、いよいよ洞窟も垂直に近くなってきました。相棒の声が頭の中でこだまします。他の人はスルリっと器用に下りて行きますが、私は案内人に抱っこしてもらって下りました。情けない。この時点でみんな服も顔も手足も泥だらけ。
登ったり、下りたり、滑ったりを繰り返し、四人が目星をつけた場所に到着しました。ただ、そこに入るにはまず1.5mぐらいの垂直に切り立った岩を越えなくてはいけません。加えて着地する地点はどう見ても45度以上傾いた地面。ロープを岩に縛りつけ、体を結びます。さすがにギブ・アップ。垂直な岩の手前で「ここで待つよ。」って座り込みました。「じゃHIDE、この一番大きな懐中電灯を持っておいてくれ。ただ、電池がなくなるから指示する時だけ点けて。」漆黒の闇の中、腰を下ろして待ちました。あくびが出るけど、酸素が薄いわけじゃないよね。いつかここから帰られるよね。相棒の声。
「出た。出た。」って叫び声が聞こえ、岩の所まで行って懐中電灯を点けました。土器とは違い素人にもわかる頭蓋骨の一部です。そうか、発掘ってこんな風にするのかぁ。またひとつ新しい世界を知ったぞ。感動というのとはちょっと違いますね。学習させてもらいましたって感じです。本当にホンジュラスでは知らない世界をずいぶん見せてもらってるなぁ。さっきまでの相棒の声はどこへやら、岩にしがみついて見学しました。
みんな満面笑みで下山。さぁ帰ろう。え~っ?ラ・セイバへ帰られる最終バスは1時で、もう出た?もう一泊テント?これしか着替え持って来てないよ。明日の朝もブレーメン?
HIDE

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