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2004.06.08

シリン 前編

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シリンという村に来ています。ラ・セイバからバスで進路を東に取って2時間半、トコアって町でバスを乗り換えさらに東へもう1時間。この間が地獄。何せ全区間未舗装!私も各国を旅して、その内のいくつかの国では路線バスに乗ったことがあります。でも1時間未舗装道路の経験は初めて。着くまでにボロボロになったような気がしました。
着いた所は山間の小さな集落で、人の数よりニワトリやブタの数の方が圧倒的に多いように見えます。電気は来ていますが、電話はありません。テレビはありますがチャンネルは1つしか入りません。そんな所へ何をしに?このシリンの山には石器から土器に移行する時代の遺跡があるのです。その発掘で考古学関係者に同行して来たって訳です。
最初に寝る所を確保しなければいけません。ただ、山間の村だけに持参した5人用のテントが張れるだけの平らなスペースがありません。ようやくあったと思うと動物の糞だらけ。かと言って道の真ん中ってのも具合の悪い話ですし、さぁ、困ったぞぉ、なんて思案していると「うちの庭を貸してあげる。使えよ。」って声。いいなぁ、この田舎の優しさ。これが都会だったら「貸してあげる」も「貸してくれ」も胡散臭い話ですけど。
「新品のテント、持って来たよ。」って一人が胸を張って言いましたが、いざ作ろうとすると、部品が1つない。それからある部品の内の2つは他のテントのもの。都合3つの不具合が見つかります。どうするんだろう?って見ていると、リーダー格が「おい、枝切って来い。」あっという間に3つの部品の代用品を作ってしまいました。ああ、これが真のアウト・ドア。アウト・ドア・ブームと呼ばれるアウト・ドア用品ブームに乗って、ワンボックスカーで河原へ行き、焼肉をしている、かの国とはちょっと違いますね。
テントも出来た。日も暮れた。食料品は中継地点のトコアで買い込んで来た。ちょっと休憩です。たまたま十六夜月のため、出が遅い。空は星だらけです。この星空を見ていると、古代の人がその空間にサソリやクマや白鳥を描いたのがわかるような気がする、そんな夜空。地面には乱舞するホタル。ここで、俳句をひねったり、詩歌をたしなんだり、曲を書いたりするといいのですが、私には残念ながらそのような才能はありません。しかし洋の東西を問わず、男達がこんな環境に置かれると、どうして「どんな女が好きか」なんて話題に行き着くのかなぁ。ビールも飲んでいないのに(理由:店がなかった)。
ただ、夕食がすんだらすることもなく、9時前には就寝することに。と、数匹の蚊がごちそうにありつこうとやって来ました。ふっふっふ。こういうこともあろうかと、ちゃんとトコアで蚊取線香と虫除けクリームを買っていたのだよ。正義は勝つ、そして寝る。
翌朝はびっくり!朝4時過ぎからニワトリは鳴くわ、イヌは吠えるわ、ウマは蹄の音を立てるわ、いななくわ、ブタは歩き回るわ。もうテントの周りはブレーメンの音楽隊状態。いや、数が多いだけ合唱団状態。いやいや、ブレーメンにはいなかったブタというベーシストが加わっただけ音に広がりができオーケストラ状態!蚊には勝ったがこいつらには勝てん。しばらく頑張ったが、あきらめて5時前全員起床。さぁ、山へ入るぞ~っ!
HIDE

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